2025年01月14日 信頼(信用)と安全

何の意味かと言いますと、人類が作っているシステムにはどこか穴があります。
完璧主義な人間なんてどこにも居ません。
だから、穴があるのです。
その穴が、あなたにとって「リスクの許容範囲」なら成長すると私は思います。
その穴が、あなたにとって「リスク」であれば成長は止まると私は思います。
リスクを取って大きくリターンを得る。
これが王道だと私は思います。

例えば世間一般で言う「マイナンバーカードと保険証」の一体化。
自分の病歴を他人に見られるのが怖い。と言う人は一定数いることでしょう。
他人の病歴を見て縁を切る。と言う人も一定数いますが、それは別にアナログの世界でも良くあることです。
しかし、デジタルの世界では、受診に罹った病院名と投薬しか分かりません。
しかも、病歴なんかは病院内のシステムなので、マイナンバーカードとは無縁です。
どちらかと言うと、仮に流出する事故を起こしたとしても、スパゲッティーに絡み合ったものを結びつけなければ到底分かりません。

それと同様に「オンラインバンキング」もそうです。
こちらは、今のシステムの殆どが2要素認証と言って、パスワードの他にメールやスマホアプリなどあらゆる手段を用いた2段階認証になっています。
こちらも仮に口座番号を流出されても、「オンラインバンキング」とは関係無しに「全ての口座」が漏洩するので関係ありません。
「オンラインバンキング」をやっていないから私は平気。と言うのは妄想であり幻想です。
やっていなくても、「オレオレ詐欺」や「緊迫強盗」などが起きていると言う事は、それだけあなたの財産を把握している訳です。
これは、別に老人だけではありません。
iDecoやNISAをやっている若い世代から定年間近までやっている人も対象です。
これらを提供している人が、コンピューターではなく「中の人」がやっていることなのです。
ほら、2024年末にあったでしょ。金融庁に出向した若い裁判官がインサイダー取引をした事件を。
銀行員や信用金庫や信用組合にJAと幅広くあたって人間が関与しています。
「そう言えば、あの人うちで担当していたな。今はどうしているんだろう?」とパパッと当たりを付けてリストを作り情報屋へ高値で売る。
なんて事も考えられます。

一昔前、携帯電話が爆発的に普及したとき、販売現場の人間が芸能人の電話番号を検索してお漏らししていたことを私は覚えています。
(今は操作ログが残るので、そんな事をやると一発でその会社はクビになるどころか、会社自体の存続危機にもなります。)
結局、私が最初に書いたとおり「人類が作っているシステムにはどこか穴がある。」と言う事になります。

そこで、専門用語的に言うならば「リスクと許容」になります。
何処まで許すか許さないかをよく考えることです。
ある一定のボーダーラインを引いて、それで安全を取るのです。
しかし、安全ばかりを重視していたら、生きづらい世の中になりますし、どんどん自身にとってマイナスに作用していきます。
なので、定期的に棚卸をしていけば、自然と自分にとって安全な世界になります。

と、私は考えて行き着いた答えですがどうですかね?